手すり吊革に


おつかまりになろうとした今朝。


決まった駅ごとにものすごく揺れるポイントがあるのですが今日はとくに揺れが激しく、いつもだいたいうつむいて吊革の下付近に立っている私はとっさに吊革につかまろうと天井に向け手をのばし素早く顔を上げました。
するとどうでしょう!
左右後方から伸びる二本の腕が私の頭上にある二つの吊革を無理なベクトルながらそれぞれしっかりと掴んでいるではありませんか!
そう、後ろに立っていた二人がすでに捕獲していたのです…!


手を伸ばした時点ですでに掴むべき吊革を失っていた私は、あえなく伸ばしかけた右腕をしずしずと巻き戻し、小さな敗北感とともに再びうつむいたのでありました。


手すり吊革はお早めに…。